私と代行さん
 
「代行さん。」
「むぅ?」
 私は代行さんのことが前から気になっている。
 何でかはよくわからない。ただ、なんだか一緒にいたいという気持ちになるときがたまにある。
「代行さん……その、お時間いいですか?」
「むぅ〜、ごめんね、買い物しなきゃならないんだぁ。その後でいいんだったら。」
 今すぐに一緒になれないことは残念だけど、一時間ほど待てばいいだけだ。がまんしなきゃ。
「気をつけて……くださいね。」
「大げさだよぅ。すぐにもどってくるね。」
 そう言うと代行さんは玄関から出て行ってしまった。外には暗雲が垂れこめている。傘は持ったのだろうか?
 
 私は雨が好きだ。
 雨の匂い、湿った風、どう頑張ってもほんのり濡れてしまう感じ、すべてが好きだ。
 そういえば代行さんからは雨の雰囲気がする。私の気のせいではないと思う。
 それのせいなのだろうか?私が代行さんに抱く感情は、雨への憧れに連なるものだろうか?
 ……そんなことを考えながら自室で一人でしていると、窓に水滴が当たる音がした。……雨が降ってきたのだ。代行さんは大丈夫だろうか?
 
「ふぇぇん……。」
 やはりというかなんというか、代行さんはびしょ濡れで帰ってきた。
「大丈夫ですか?お風呂はいったらどうです?冷えちゃいますよ。」
「そぅするよぅ。冷たいよぅ……。私の部屋から着替え持ってきてくれると嬉しいなぁ。」
 代行さんはそう言うとお風呂場に歩いて行った。歩いた後に足跡が残っている。どうやら本当にずぶぬれみたいだ。
 
 着替えのパジャマをもってお風呂場に行くと、まだびしょ濡れの服を着た代行さんがお風呂にお湯を注ぎながらボケっとしていた。白衣を脱いでいたので透けたワイシャツから代行さんの下着が見えてしまっている。
「ふぁっくし!!うぅ……。」
「代行さん……これ、着替え。」
「あ、ありがとうね、……ふぃっくし!」
「何も湯船に入らなくてもシャワーでいいんじゃないですか?」
「こわれてるんだよぅ……。」
 私は冷静を装っているが、もう頭のなかはいやらしい想像で一杯だ。幸い、他のみなさんはお食事に出かけていて、衛星の中には二人きりである。
 ……もうがまんできない。
「代行さん!」
 代行さんの後ろから抱きつくと同時に代行さんのっ乳房を揉んだ。それに驚いた代行さんは小さく悲鳴を上げた。
「ふぁぁ!な、なに?んぁ……っ、濡れちゃうよ、紫陽さん!」
 代行さんの服から水分がうつり、私の服もびしょびしょになった。
「いいんです……代行さん、私の大好きな匂いがするんです。もう……。」
 狼狽する代行さんのびしょ濡れのワイシャツとスカートの間から手を入れる。代行さんの素肌は冷たくなってはいたけれど、それでもほんのり温かった。
「紫陽さんっ!?だ、だめっ!そんなことしちゃだめだよ!」
「じゃあ、代行さんも……してください。」
 代行さんの下着の中に手を容れ、代行さんの性器に触れる。と、同時に代行さんの拒絶が激しくなる。
「ダメだってば!ほ、ほら!お風呂のお湯ももう一杯だし、その……。」
 有無を言わさずに私は代行さんの膣に指を挿入する。
「いっ……やめてよ!あぅっ……。」
 私は代行さんの正面に回りこみ、唇で口をふさいだ。髪の毛もしっとりと濡れている。その間も私の指は代行さんの膣内をにゅるりと動いている。だいぶきつい……。
 代行さんの目は潤みきっている。その瞳がさらにわたしを駆り立てる。
 
 ザァァァァァァァ……。
 湯船から溢れたお湯が私たちの足元を濡らした。
「んむっ……くちゃ……ぴちゃ……んぁ。」
 代行さんの舌を無理やりに弄ぶ。代行さんは抵抗はしているが、もともとの力は弱いから私から離れられない。
 私はそのままの姿勢で、タイルへと押し倒す。腕は代行さんの腕をしっかりと押さえている。
「痛っ!紫陽さん……んむ!」
 服がどんどんと濡れていく、生ぬるさが気持ち悪い。代行さんはもうかなり浸水している。
「れろ……ぴちゃ……むっ。っはぁ!!……どうですか、代行さん。」
 代行さんは嗚咽を上げている。
「ふぇっ、ひっく……ひどいよ、紫陽さん。私はそんなことしたくないのにぃ。」
 キスだけではおさまりがつかなくなっている私はびしょ濡れになった代行さんのスカートの中に頭を突っ込んだ。
「いやだってば!紫陽さんっ!……んぁぁぁぁぁ!!!」
 代行さんのびしょ濡れになっているパンツを口で脱がした。
 代行さんから分泌されたのか、それとも風呂場のお湯かわからないけれども、すでに代行さんの性器は濡れに濡れている。
「やめて!やめてよ!!紫陽さん!やめてってば!!おこるよ!?」
 代行さんの性器に舌を這わせる。代行さんの悲鳴がした。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
 代行さんは全力で私から離れた。その際にスカートが脱げ、上半身ワイシャツに下半身は裸というへんな格好になっている。
 壁に背をつけた代行さんに立ちあがる力はないみたいだ。足ががくがくしている。
 目には怒りとも悲哀ともとれるものが見える。
 湯船から溢れたお湯が排水溝に流れつづけて嫌な連続音を発している。
「紫陽さんがそんなことする人だとおもわなかったよぅ!!」
「知っているくせに。私、もう代行さんしか見えないです。……私と、してください。」
「いやだよぅ!おかしいよ、女同士でこんなことするのは。」
「好きな人と好きなことをするのに性別は関係ないですよ?……姉さんの受け売りですけど。」
 私は四つん這いで代行さんににじり寄る。濡れた服がもはや快感になってきている。
「こ、こないで、おねがい……ひっく。ふぁぁぁぁぁぁん!!!」
 代行さんの目からは大粒の涙がこぼれる。私はそれをなめとる。
「おいしい……ですよ、代行さん。」
 再び代行さんの性器をなめる。本人の意思とは関係なく、次から次へと粘液が溢れている。
「っく!!いっ……ん……ぁぅ!……ふぁっ!だめ……私……も、う……うぅっ!!」
 
どくん。
 代行さんの性器から大量に溢れた汁をすべてなめとる。……まだ足りない。もっとほしい。
「やめてぇ……もう……わた、し。ふぁぁぁぁぁ……!?」
 すでに一度果ててしまった代行さんは完全に弛緩しきって抵抗すらしなくなっている。
「あ、じ……。」
 唇を重ね、指で代行さんの膣を刺激し続ける。
「あじ、さい、だめ……。」
 代行さんはそういうとぱたりと気絶してしまった。
 このままにしておくのもあれなので、私は代行さんの服を完全に脱がし、自分も裸になって代行さんを抱えて湯船につかる。
 駅弁スタイルというのだったろうか?
「代行さん……おふろ、気持ちいいですね。」
「……だね。」
 気絶したふりをしていたのか、このひと。
「まさか、紫陽さんにあんなことされるなんて思わなかったよぅ!」
「す、すいませんでした……。」
「今度は……ちゃんと了承してからにしてよね?」
 代行さんはにこりと笑うと湯船から上がった。
「もうあがるよ。のぼせちゃうからね☆」
「じゃあ、私も……。」
「着がえ私のしかないよ?」
「……あ。」
「裸でいいんじゃない?他に誰もいないし。冷えたらまたあっためてあげるよぅ。」
「……いいんですか?」
 代行さんはこくりと頷いて浴室から出て行った。私もすぐ後に続いた。
 
「紫陽さんのえっち。」
 ベッドの中で代行さんはぽつりと言った。
「……そうですか……?」
 
 白衣さんの影響かな?
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