VOCARADIO#2
〜初めてのゲスト?〜
「ネルさんネルさん、色つきましたよ。」
「わーい、フルカラーだね。これで少しは明るく見えるかな?」
「手抜き臭が抜けませんけど。」
「言うね、あんた……つけてもらったんだから喜んだほうがいいと思うけど。」
「だって表情変わらないんですよ?私はいつまでうすら笑いを浮かべていればいいんですか?」
「気にしてたんだ……。」
「……愚痴っても始まりませんけどね。」
「始まって愚痴ってるのもどうかと思うけどなぁ……。」
〜ゲスト召喚〜
「……と、行きたいところですが、誰もいません。」
「それじゃ、この前みたく二人でしゃべってるの?やだよぉ〜実生活で毎日顔あわせてんのに。」
「いまさら話すこともないですよね。」
「あんた、普段から何もしゃべらないじゃん!!」
「あはは?」
「わらってごまかさない。」
「以後気を付けます。」
「全く。」
カンペ「ゲストきたよ」
「あ、ゲストきたみたいですよ?」
「だれだろ。」
「な、何だここは?私は何をされるんだ!?」
「……。」
「……。」
「誰?」
カンペ「その辺の喫茶店の従業員連れてきた。」
「まて!それは誘拐と言うのではないだろうか?」
「立派に犯罪ですね。」
「な、何だこいつらは!帰らせてくれ!!」
「帰らせてあげましょうよ?おびえてます。」
「あたしには憤慨しているようにしか見えないけどね。」
「うぉー!!」
〜ゲストと会話〜
「……。」
「あの……顔色悪いですけど、大丈夫ですか?」ずぅ〜ん。
「あんたのほうが顔色悪いよ。」
「大丈夫に見えるか?」
がたっ。
「いきなり連れてこられてわけわからない連中と楽しくおしゃべりをしろって言われて大丈夫なわけないだろ!!」
「お、落ち着いて!!」わたわた
「あんたが落ち着け。」
「とりあえず、自己紹介をお願いします。」
「レン=オレンジフィールド。喫茶店の店員してる。」みかんもらっておとなしくなった。
「みかんおいしそう。」
「喫茶店の店員の割には……なんで白衣なんですか?」
「これが制服なんだよ。」
「きっと、体に良さそうな漢方みたいなお茶を出してくれるんだよ。」
「いや、極めて普通の喫茶店だ。」
「じゃあ、なぜ、そんな恰好を?」
「店長の趣味なんだよ。」
「あーなるほど。女医さん好きなおじさんなんだよ。」
「いや、私より年下の女だが?」
「……えー。」
「事実だ。」
「変な喫茶店ですね。」
「ちょっとハク!」
「いや、働いている私が言うのもあれだが、変だ。」
「ほらぁ。」
「うぐぅ。」
「具体的に言うとどう変なんですか?」
「まず、店内には絶対女好きがいる。」
「そりゃあ、男性なら女性のことが好きなもんでしょう?」
「女の女好きだ。」
「???」
「なんか、これ以上踏み込んだら帰ってこれなそうだから話題変えよう。」
「そうですね。喫茶店自慢の品とかあるんですか?」
「ん〜。コーヒーがうまい。」
「へぇ、飲んでみたいです。」
「じゃ、ちょっと待ってろ。」
――橙電話中――
「すぐに持ってくるってさ。」
「領収書は上様で。」
「いるのかな、上様。」
「おまち。」
「早い!!」
「おぉ御苦労さん。ほら、コーヒーだ。」
「伝言。」
「ん?」
「現実逃避。」
「うげ、主任それを淹れたのか?うひゃー。」
「いただきまーす。」
「ずび。」
……。
「ぎゃああああああああ!!!!!」
「ごほっ!!」
「あーやっぱり。甘すぎて口の中がファンタスティックなことになっているな。」
「一瞬で虫歯になりそうな気がしました。」
「うげー。」
〜エンディング〜
「絶対にコーヒー頼まないって決めました。」
「同上。」
「あ、はは?まぁ、着たときは私が緑茶出してやるから。」
「それより、芋焼酎とかないんですか?もりいぞうとか。」
「……あんたねえ。」
「じょうだんですよ。」
「もう帰っていいか?」
「あ、大丈夫ですよ、もう終わりですから。」
「なんだかんだでどうにかなるもんだね。」
「なったのか?私が言うのも何だがグダグダだったぞ?」
「やっぱり?」
「笑えないね。」
「では、このへんでさようなら。」
「さようなら。」
カンペ「次回はちゃんとボカロ出ます。」