VOCARADIO#4

〜番組前〜

「おぇぷ。」

「久しぶりの収録だっていうのに、また二日酔い?」

「い、いえそういうわけじゃないですよ!」

「わかったから、大声出さないでよ!……ハク、口元になんか白いのがついてるよ?」

「はぐぅ!ぎゅ、牛乳ですよ!!牛乳飲みすぎで気持ち悪いんです!」

「あんた、背も高いし、胸だって大きいじゃん。それに、牛乳飲むとおなか下す体質でしょ?何でまた。」

「あ、ほら、番組始まりますよ!!」

「ごまかすなよぉ!」

〜いろいろ間違っている〜

「今日こそはボーカロイドがゲスト出演ですって。」

「ゲストよか、あたしはやっぱりあんたの行動が気になるよ。」

「(無視して)では、ゲストを呼びましょう。」

「すっごい気になる。(二重の意味で)」

〜ゲスト召喚〜

「今日のゲストはkaitoさんです。」

「おぉ。やっとまともなゲストだ。前回はひどかったからね。」

「るー。」

「では、kaito兄さん、どうぞ!」

「こんにちわ〜☆」

「……。」

「……あれ?」

「どうもーkaikoです!ふつつか者ですけどよろしくお願いしますね☆」

「ちょ、ハクこっちきて!」

「はわ〜。」ずるずるずる。

〜舞台そで〜

「なんですか、ワイシャツがよれちゃいましたよ。」ぷんぷん

「もとからよれてるでしょ。それより、あれ誰!?」

「さぁ。」

「やっぱりあんたも知らないんだね……。」

「kaitoさんによく似てますね。」

「あんた、地球が崩壊しようとしても涼しい顔してるんだろうね……。」

「こう見えてかなり動揺してますよ?」

「ともかく、追い返すのも何だし、話してみようよ。」

「いい人っぽいですもんね。」

「まともな人そうだしね。」

「ボーカロイドですよ?」

「道化師よりはいいでしょ。」

「そういう意味では道化師のほうが人ですよね。」

「あーもう!」

〜スタジオ〜

「おかえりなさい☆」

「なんか、きらきらしたオーラが出てますよ!?」

「か、かわいい……。」

「どうかしたんですか?わたし、なにかやっちゃいましたか?」うるうる

「な、なんでもないよ!お、お話しようよ!」

「私達はうれしくなると、ついやっちゃうんだ。」

「そうなんですか……。」

〜ゲストと会話〜

「さて、kaikoさんと楽しくおしゃべりしましょう」

「えと、kaikoさんはどんな食べ物がお好き?」

「ヴァニラアイスが好きです☆でも、がりがりさんのほうがもっと好きです☆」

「どこの引越センターですか。」

「つまり、アイスが好きなんだね。」

「はい☆」にぱ

「すさまじいキラキラオーラが……目がくらみます。」

「あんた汚れきってるからね。」

「るー。」

「そんなkaikoさんのために、サプライズプレゼント!例の高級アイスで作ったパッフェーだよ!」

どしん。

「きゃー!こ、これ全部一人で食べていいんですか!?」

「か、かわいい。」

「いいよ!がっつりいっちゃって!」

「いただきまーす☆」ぱくぱく

「しかしまぁ、よくあんな高級アイスたくさん買えたね?」

「ん、そりゃ、まぁ、ねぇ。」

「なんかあやしい。」

「気のせいですよ。kaikoさんも喜んでますし、いいじゃないですか。」

「ふぅ〜ん。あたしのぶんはないの?」

「ありますよ、スーパーカップ。」

「わぉ、126円の贅沢……って、向こうは一個300円以上を山盛りなのに、この格差は何?」

「気のせいですよ。しゃぐしゃぐ。」

「ぐぅ。さりげにあんたのは期間限定メロン味だし。」

「バニラでいいじゃないですか。基本をバカにするものは基本で泣きますよ。」

「納得いかねぇ。それ以前に食べてるだけじゃないか、もっと会話しようよ。」

「あ、はーい☆」

「kaikoちゃんはお仕事ない時何してるのかな。かな?」

「レナ自重。」

「そうですねー、アイス食べてます☆」

「ずっと?」

「ずっと。」

「よくおなか壊しませんねぇ。」

「うん、すきやもん☆」

「じゃ、好きな人とかいるのかな。」

「それ聞いちゃいますか!」

「え、えと、爽やかでスイカバーみたいなひとかな☆」

「スイカバー……?」

「あの、赤くて。」

「すいかみたいな。」

「アイスだよね?」

「はい!」

「満面の笑顔でこたえられてもなぁ……。」

「好きなんです!スイカバー!」

「これはもう、好きっていうか。」

「中毒ですね。」

「?」

〜エンディングコーナー〜

「でも、今日はなんだかんだで楽しかったかな。」

「前のゲストがあれでしたからね。」

「だね。楽しかったよ、kaikoちゃん。」

「だ、だめ、もうわたし、我慢できない!」

がたっ

「え、え、!?」

「ネルさん、食べていいですか……。」

「ま、まって!なに!?なんなの!?」

「アイスにでも見えたんでしょう。」

「冷静に分析してないで助けてよ!!」

「おいしそうな冷凍バナナ。」

「ぎゃー!ぎゃー!!」

「それではまた次回。」

「閉めるなー!ぎゃー!!」

 

アッー!

 

〜収録後〜

「うー、もう少しで髪の毛全部引っこ抜かれてたよ。」

「危なかったですね。」

「燃料切れで止まったおかげでどうにかなったけどさ。」

「ですね。」

「あんた、なんかそわそわしてない?」

「きのせいですよ。」

「そればっかりだね。昨日の夜もどっか行ったきり帰ってこなかったし。」

「……飲み屋で気絶してたんですよ。」

「それもどうかと思うけどなぁ。」

「あ、じゃ、私ちょっと出かけてきますね。」

「あー、どこいくのさ!……いっちゃったよ。まぁいっか。」

ごそごそ

「エクササイズの時間だ。おっぱい……大きくなる、なる。」

つづく

 

 

inserted by FC2 system