秋雨×紫陽花
 
 朝起きたら、無いはずのものがあった。
 股間に違和感を感じた私は下着の中に手を入れて調べてみた。
 ないはずのものがあった。それは、女であるはずの私にあってはならないものだった。
「っ!?」
 手で触るだけでは信じられずに起きて姿見で確認してみる。
「なんで……こんなものが……。」
 夢に違いない。たちの悪い夢だ。自分の手の甲をつねってみたら痛かった。
「夢じゃないの……?」
 いろんな角度で検証する……確かにこれに感触もある。
 それを手で触っているうちに私は何か高ぶるものを感じた……。
「はぁ……はぁ……。」
 それは硬くなり、熱くなった。まるで、自分を慰めているときと同じものを感じた。
 私は朝だというのに、その行為に耽った。
「んっ……んっ……んぅ!!」
 こすり続けると私に生えたそれから白濁した液体がほとばしった。座ってこすっていた私の顔にそれが思い切りかかった。
「きゃ……。」
 なんだか、妙なことになったけど、すぐに元に戻ると思った。
 
「……なにを言っているんですか、紫陽花?」
 午後のお茶の時間に姉さんに相談してみる。私と違って経験豊富な姉さんなら何か知っていると思った。
「ですから、生えちゃったんです。」
「よくわからないのだけど……。」
 姉さんが紅茶のカップをテーブルの上に置く。湯気の向こうに見る姉さんは薄い笑みを浮かべていた。
「みせて……くれるかしら?」
 姉さんとはたまに……その……うん。
 部屋のカーテンを閉め、鍵を掛け、私ははいていたスカートとショーツをおろした。
 ぶるんと私に生えたそれがあらわになった。
「は、はずかしいです。」
「あらあら……だいぶ立派なモノが生えてしまいましたね。」
 姉さんがかがんで私のそれを凝視する。見られているのもあって私のそれは徐々に固く屹立していく……。
「ふふ……大きくしちゃって……。」
「ち、ちが……。」
 姉さんは私のそれをつんとつついた。
「あぅ!」
「もう、かっちかちですよ?したくてしょうがないんでしょう?」
 姉さんがそれを手で握る。姉さんの手から体温が伝わる。握られているだけでも……気持ちいい。
「や、やめ……姉さん……。」
「嘘はいけませんよ?こんなに硬くしちゃって……かわいい。」
 姉さんが来ているワイシャツを脱ぐ。いつも見ている乳房がぷるんと露出する。姉さんは基本ブラジャーをしていないけど……理由はよくわからない。
「たっぷりかわいがってあげますね?紫陽花と本当に……できるなんて嬉しいですよ?」
 姉さんが乳房でそれをはさみ、先端をぺろぺろと舐めはじめた。
「うぁぁ!ん、ね、姉さん!!」
「うふふ……おっきい……れろっ。ぴちゃ。」
 前後に運動する胸と温かい唾液で……私はおかしくなってきた。
「ねえさんっ!き、うぁ……ふぁ!はぁ……はぁ……。」
「もう、ぬるぬるですよ……そろそろ……んむ……れろ。でちゃうんじゃないですか?ちゅぱ。」
「く……うぅ!!」
 どくんと私のそれが大きく脈打つ。中を何かが駆ける感触がする。そう思った瞬間には姉さんの顔に白濁した粘液がかかっていた。
「あはぁ……出るんですね、これ。おいしいですよ?」
 胸についた汁を指ですくって舐める姉さん。
「実験……したってことですか?」
「そう。……じゃあ……また夜にしましょうね?」
 姉さんは顔と体にかかった白濁を拭うと服を着た。そうして部屋から出て行った。
「くす……たのしみですね。」
「あぅ……。」
 
 その後は衛星のみんなに気づかれないようにお仕事をして、ご飯を食べて、お風呂に入って入念に洗った。こすってるうちにまた気持ちよくなってきたけど、我慢した。
 
 部屋に入ると姉さんはいつものパジャマを着てベッドに腰かけていた。
「紫陽花……ここに来てください。」
 自分の隣をぽふぽふ叩いて私を促す。
「はい……。」
 隣に腰かけて、姉さんと見つめ合う。
「……今日は特別ですね。いつもと違って。」
「はい……。」
「……じゃあ……。」
 いつもするように姉さんと唇を重ねる。慣れたようにお互いの口の中を舌でなめまわす。
 お互いの腕は胸をもんだり局部をまさぐったりする。
「んぅ……ぴちゃ……。」
 目を閉じ、お互いの体温を感じながら、身にまとったものを脱いで行く。
 ショーツの中でそれはすでに大きくなっている。
「ぷは……今日もおいしいですね……。」
「はい……。」
「じゃあ……ここからが特別。私に任せてください……気持ちよくしてあげますね?」
 ショーツをするりとおろされ、それが披露される。
「いただきます……。」
 昼ごろにされた行為より、もっとディープにそれを咥えこむ姉さん。
 姉さんの舌が私のそれに絡みつき、唾液の粘性、口腔内の空気すべてが私のそれを刺激する。私はそれに与えられる快感に涎を垂らしながら悦に入っていた。
「ひほひひぃれふは?」
 もごもごと姉さんがしゃべるせいで余計に気持ちがいい。
「は、はい……とっても……。」
 じゅぷじゅぷとじゅぽじゅぽといやらしい音が部屋に聞こえる。
「ん!んぅ!!姉さん!ま、また……出ちゃいます!!」
「ほうほ、へんふろみほんへはえあふ。」
 私はまたしても白濁を出した。姉さんはそれを口で受け止めたが、すべてを飲み込めなかったようでせき込んでいた。
「けほっ…けほっ…!いっぱい出しすぎですよ……こほっ…!」
「すいません……。」
 姉さんは口を拭うと私をゆっくりと押し倒した。
「あ……。」
「かわいい……いつしても、何度見ても……私の紫陽花……。」
 私の乳首に姉さんはしゃぶりついた。
「いつの間にこんなに大きくなっちゃって……っ、私くらいあるじゃないですか。」
 胸を姉さんはそう言って私の顔に自分の乳房を乗せた。
「でも、まだ私の方が上です。」
 私は姉さんの乳房を舐めた。汗の味がする……。」
「んっ……じゃあ、本番……いきましょうね。」
「……はい。」
 姉さんは私の上に馬乗りになり腰を浮かせた。姉さんは自分の性器をくぱぁと指で押し広げた。
「ふふ……いれますね?」
 私のそれが姉さんの膣内にずぷずぷ挿入されていく。口の中とは違う感触……気持ちいい……。
「んぁぁぁぁ……!!紫陽花の大きくて……気持ちがいい……こんな大きいの久し振り…!くぅ……!!」
「姉さんの中……あったかい……。」
「紫陽花も熱くなってますよ…っ!ふぅっ!んぁ!」
 姉さんが腰を上下させる。乳房がぶるんぶるんと激しく弾む。私のそれに与えられる快感……。
「ぁあ!もっと、奥まで!紫陽花、きもちいいですよ!!」
「んっ!んっ!!ねえさんっ!」
 ぬるぬると、じゅるじゅるとそれは姉さんの中を出たり入ったりしている。
「私の中に、思いっ切りだしていいですよ!!」
「もう、でますっ!!」
 どぷり。
 姉さんの膣内で私のそれは白濁を解き放った。それでも、まだ、それは怒張したままだ。
「……まだ、元気なんですね?もっとしましょうか。」
「あぅ……。」
 挿入したまま、今度は姉さんが下になる。
「シーツ取り換えなきゃだめですね……。」
 もうベッドの上はべとべとだ。
「どうすればいいんですか?」
「抜けない程度に、腰を前後させて……しているうちにわかりますよ。」
「こう……ですか?」
 ぬるりと私のそれが姉さんの中から出てくる。同時にとろりと白濁が姉さんの中から出てくる。
「あぁん……抜いてどうするんですか。もう一回いれなおしてください。」
「はい……。」
 姉さんの膣に再び挿入する。ぬるりとした粘液と姉さんの膣の圧力がとても気もちがいい。
「ん!」
「はぁ…はぁ…動きますよ……姉さん。」
  パチンパチンという音、何かがこすれる粘液の音が聞こえる。あとは私の声と姉さんのあえぎ。
「あじさい……んぁ……んぅ!!」
 姉さんが絶頂に達したらしい。
「イク時は一緒って言ったのに、ごめんなさいね紫陽花……。」
「もう一回すればいいんです。」
 また、姉さんの中に出す。
「まだ……固い。」
「……はい。」
「しょうがないですね。もっといっぱいしましょう?」
「はい!」
 
 その夜は徹夜で姉さんとHした。何度、いったかおぼえてない……。
 
 朝起きて、私は驚いた。それが無くなっていて、かわりに姉さんに……。
 
つづくのかな。
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